「事実はなぁに?」の事実を疑ってみる

心の平和を得るためばかりじゃなくて、人生において最も大事なことは「事実はなぁに?」ということを知る。それを今年のテーマとしてお伝えしています。

その事実というのも、果たして自分が事実だと見極めたものが、宇宙スケールの視野で見たときに本当に事実なのか、っていうこともありますね。

自分が見ているものに対しての受け止め方が、絶対にこれはこうなんだ、と思わないほうが、よいのではないかと。

それは、自分の目から見た「事実はなぁに?」という事実という答が、もしかしたら、全く違う角度から見たときに、それは事実ではないという場合がある。

それを知ることが、とても大切な視点のひとつだと私は思うんですね。ずっとそう思ってるんです。

なので、常に自分に自信がないということは、私は素晴らしく良いことだと思っています。

自信がないと、自分がこれを事実だと思ったことは、自分の想像力と、自分の持ってる知恵と理解力と知識のなかで、事実だと思っているけれど、もっと高いレベル、もっと大きい視野で見たときに、果たしてこれが本当の事実なんだろうか? という疑いの目を常に自分に向けていることになる。

実はそれこそが、自分自身の成長の鍵であると思うんですね。

もしそれがなくて「事実はなぁに?」が大事なんだって思って「事実は何?」「はい、事実はこれです」チャンチャン、と終わっていくと、結局はそのレベルからは進んでいかないってことですね。

1+1が2でないものを、私たちは見つけようとしているわけですから。

それが生きるということであり、人生であり、魂修行であり、生まれてきたということの意味ですね。

1+1は2でないのだから「事実はなぁに?」と言って、これは事実だと見えたとしても、本当にそこに何の迷いも疑いも捨てていいんだろうか? っていう視点を常に自分に持つことによって、自分自身の想像力や豊かさ、もっと大きくなれるきっかけとチャンスを、自分のアンテナにひっかけることができると思ってます。

「事実はなぁに?」が一番大事なことだけれど、その事実の見え方についての自分自身の捉え方というものも、合わせて点検する必要があるのではないかと思うんですね。

こういう補足をしないと、間違えてしまう人が出てくると思うので。

素敵な人は世の中にたくさんいらして、何が素敵なんだろうと思うと、1+1が2でないところに、ものすごく細やかな深さと、奥行きと想像力を秘めているところにある、と私は思うんですね。

事実と感情を切り離すというレベルから、事実だけを見る、「事実はなぁに?」に来たんですけれど、まだそこにはもっと先があるということを、自分のなかで理解して答を探し続けると、更なる飛躍があり、もっとぐんぐん伸びていくと思います。

それには、タットワ・シュッディが本当に素晴らしいガイドとして、自分の経験を超えたところで答を教えてくれるので、秘伝の最高峰という意味が、皆さんの中でもっともっと実感できてくると思います。

2020年10月8日(木)朝のレッスンで

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ