全体はどうなっているのか常に考えましょう

全体を見る練習を、もっともっとする必要があると思います。

全体が見えないと、ひとつの見えている部分だけ取れば、よいことをしていても、全体から見ると全然よいことではないという場合があります。

そうすると、やっている行為は報われないですよね。
自分はよいと思ってやっていることが、全体から見たらそれは全くバツになるってことがわからないと、自分のやることを、どういう風にやったらいいかという正解が見えてこないのです。

シャンティパットの運営は、大半がカルマヨーガチームで成り立っていますね。チームがたくさんあります。

たとえばキールタンは、誰かひとりがもの凄く歌がうまくたって、キールタンチームとしてのパッケージのクオリティーが上がっていかない限り、何の役にも立たないんです。

もし、うまい人がひとり欲しいんだったら、プロを連れてくればいいだけの話であって、キールタンチームとして神様に献餞するときは、コール側とレスポンス側のエネルギーや志や純粋さがひとつのパックになったときの、レベルの高さ、全体としての1曲のレベルの高さが大事です。

レベルの高さっていう意味は、どのくらい細やかに神様に喜んでいただけるか、情熱をエネルギーとして秘めているか、そういうことが問われるんです。

畑班もそうです。メンバーが自分の作物しか世話をしなかった数年間、作物はいっさい収穫できませんでした。

チームとして、アドベンチャー農園全体を活性化させるように、全員の心を合わせてやるべきことを共有して動かなかったからです。

自分のやっていることが次にどこに繋がっているのか、全体にとってどういう位置付けになっているのかを、もっと考えて作業するべきだったのです。

体によいきれいな食べ物を食べて、健やかな心身を育てるっていう目的のアドベンチャー農園チームなので、チームで畑全体を活性化して、豊かで美味しいものを神様に献餞することに意味があります。

そのほか、まだまだたくさんチームがありますけど、それはシャンティパットのカルマヨーガチームとして、常に全体を考えて、活動できるようになってこそ、全てがもっと生かされてくると思います。

チームとして、上昇していく、向上していく、進化していくということですね。

自分の目先のいまやっていることだけしか見えていないと、労力は報われないし、そのうち神様から御用事を頼まれなくなっちゃう。
結局は、自分勝手な動きしかできないねってことになる。

常に全体を見る。これはお仕事でも一緒だと思いますよ。

その部署の動きの全体を見る。会社全体がどういう方向で、いま何をどんな風にして動いているのかっていう全体を見る。そこから逆算して、自分のやることをどうしたらいいか考える。

完成図からバックしてくるという話と同じです。

完成図から、自分の今日の生き方を決めるっていうのと全く同じように、全体を、とにかくいつも全体を見て、そのなかのひとつの、いまの自分がやるべきことはどのようにするかと考える。

これができるようになると、本当に、人としてもっともっと幅が広がるし、労力が報われないってこともなくなりますね。

そうでないと、結局自分のことしかやってないね、自分のことしか考えてないねっていうことに行き着いてしまうので、それは非常に残念なことです。

そして、どこまで大きくスケールを広げて全体を捉えられるか、というまた別の目標もあります。

当面は、とにかくいま自分が関わっていること、やろうとしていることの一番大きい全体は何か、ということを、すぐ、いつでもそこからまず考えるっていう習慣を身につけるとよいと思います。

ほんとにこれは練習です。
誰でもできるようになると思いますけど、求めない限りはそういう発想が身に付かないので。

どんなことでも、これの全体はなんなのか、ということをいつでも考える練習をしたほうがよいと思います。

それによって、見えてくるものが全然違うし、感じ取れるものも全然違う。

それが喜びの深さになり、想像力の豊かさに繋がっていくのだと思います。

2020年8月26日(水)朝のレッスンで

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ