想像力を広げていけば、やさしさの限界も超えてゆける

先日全身がんで亡くなられた樹木希林さんのお話で、感動したことがあります。

お掃除をするときにフローリングのホコリをとるためにくるくるワイパーみたいな、普通は化学雑巾を挟んで床を拭きますけれど、彼女は今まで着ていたTシャツやセーターなどもう着られなくなったものをそのサイズに切ってストックしておいて、それをあの四角いところに挟んでお掃除して、使い切ってダメになったら順番に捨てていくのだそうです。

その時に、ティッシュ一枚にも本当に役に立って最後まで使い切ってもらったっていう達成感をあげたいのよね、っておっしゃっていました。

物すべてに、セーターもTシャツもどんな物でもその形になった物に、最後の最後まで役に立って、使い切ってもらって終わりましたっていう達成感を与えたい、というその発想が素晴らしい。

私は自分自身に対して、いつも達成感シールを毎日手帳に貼りたい、カレンダーに貼り続けたいっていう発想は何十年も前から持っていましたけど、そして人にも何とか毎日の達成感シールを貼れるようにサポートしたいということは常々思っていたことですけど、ティッシュ一枚にも使い切ってもらった達成感をあげたいのっていう発想に、ああそうだなぁと。

あらためて、もっと想像力を広げていけば、人生がさらに豊かになるし、自分のやさしさの限界も超えていけるんだなぁと感じて、とてもその言葉に感動しました。

ひとつひとつを限りなく丁寧に生きるということが、やはり美しく生きることにつながるし、豊かな人生を作っていくのだと思います。

ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年9月26日(水)朝のレッスンで