あらためてヨーガニドラを体験してください

だいぶ前ですけれど、インドのヤギャ(ハヴァン)に参加したときに、北欧のヨーガの先生と相部屋になりました。

彼女はパワムクタアーサナとヨーガニドラだけを教えている先生で、どこで教えているかというと、中毒患者の治療のための場所でした。

アルコールとかドラックの中毒患者の病院と、心療内科の病棟、そして刑務所です。

その3カ所の、いわゆる社会に適応するのが非常に難しい人たちを対象に、パワムクタアーサナとヨーガニドラだけで、ずっと授業をされているということでした。かなり年配の方でしたから、何十年もとおっしゃっていたと思います。

それで本当に成果が出ている、ということを話してくださって感動したんですけれど、そのとき、私はまだヨーガニドラとパワムクタアーサナだけで中毒患者が治るとか、刑務所の犯罪者が更生できるということを、よく理解できませんでした。

今回、宮古島でレッスンをするときに、ヨーガニドラだけのセッションもやったのですが、そこにうつ病や不眠症で苦しんでいる方や、いわゆる人生が面白くないと感じている人がいて、まずサンカルパのつくり方を説明しているときに、すでにどんどんエネルギーの種類が変わってきたのを見ていて感じました。

それでサンカルパを決めましょう、決めてくださいといってヨーガニドラのセッションに入ったら、みなさんほとんど寝ている。

寝ちゃったなという感じがあったんですけれど、最後までやり終えて起きたときに、それぞれが生まれて初めての気持ちを表明していました。

明日から自分の人生に希望が持てる、という感想だったので、みなさん初めての体験だったんですけれど、何千年も続いているものをグルーのサッチャナンダさんがわかりやすく作ってくださったヨーガニドラはやっぱり素晴らしいと思いました。

ヨーガニドラというのは、それだけで1週間のセミナーができるくらい奥深いものなので、2時間くらいのセッションでは100%のものをお伝えすることはできないんですけれど、それでもとても大きな変化がありました。

あらためてまた、ヨーガニドラの素晴らしさを目の当たりにしました。

それで最初にお話した先生のやっていらしたことが、いかにすごいことか、いま頃になってそうなんだっていうことがはっきり分かりました。

ヨーガニドラに出会った当時、感動して、これはみんながお家でできないとね、と思って帰国後すぐに作ったのがいまのCDです。

CDをつくってずいぶん時間が経ちましたけれども、シャンティパットのなかでは、それほどの効果と深さとすごいものなんだという理解がないように思えます。

皆さんもCDを持っていると思うので、ときには、寝るためのヨーガニドラじゃない取り組みをもう一度やっていただけると、違う体験と発見があると思いますね。

宮古島の方は、本当に自然とともに生きていらっしゃる。自然の変化を肌で感じとれる方々なので、それだから余計に素直な感想が出てきたんだと思います。

私たちもそういう気持ちを目指しているわけですから、やってみていただくと、前までわからなかった体験や発見があると思います。

ぜひヨーガニドラを、新しい気持ちで体験してみてください。

2019年11月20日(水)朝のレッスンで 

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ