パートナーの価値観、違いを尊重して受け入れましょう

一緒にいられるというのは、価値観のどこかに共通するところがあるっていうことですね。

100%同じ価値観の人間はいませんから、どのくらい共有できれば一緒にいられるでしょう。

たとえば夫婦は、もし50%くらいだと、残り半分の価値観の違いで意見の食い違いや喧嘩が起こりやすいかな。

かといって、もしも万が一90%くらい同じ価値観だと、これはこれで問題があって、進化と成長は止まりますね。

なぜなら、嫌いなもの、怠けたいものも同じで、好きなことやりたいことも同じ過ぎるからです。

そう考えると、7割くらいが価値観を共有できて、残りの3割は全然違う価値観を持っているという組み合わせだと、お互いの3割ずつの違いがお互いを成長させる力を生むのではないかと思います。

どうしても人間は自分の価値観を押し付けたくなったり、論破したくなったり、自分の言うことをきかせたい欲求が誰にでもあります。

でも、とても大事なのは、違う3割の部分を相手の聖域と捉えて、そこは尊重する、敬意を払う、踏み込んではいけないところ、侵さない部分として丸ごと受け入れるということです。

いまのような状況だと、いつもならそんなに長く顔を突き合わせることがないはずのご主人や奥さんや子供が、24時間、ずーっと一緒にいるわけですから、どうしてもそこで、こんなはずじゃなかったという思いとか、お互いの3割の違いを押し付け合おうとして、無理が生じるのではないかなと想像します。

そこでお互いの聖域は絶対に尊重する、敬意を払って侵さない、という位置に立って、その違う3割の価値観に耳を傾けようとすることで、新しい進歩が家族の中に生まれるし、人としての自分の学びが深まっていくのではないかと思います。

想像力も必要です。
全く違う価値観なんですから、理解するっていうことは難しいんですよ。

その部分に「何で?」って思わないことですね。

あっ、そういうことを大事に思っているのね、と。
自分にはない価値観だけど、そこを大切に思っているのね、っていうわかり方、受け入れ方ができると、無駄ないさかいや、我慢や、争いが、なくなっていくと思います。

更にこういうときは、愛し尽くすっていうことを、本当によく考えるんですね。

大事に思う、愛し尽くす。

いま、24時間顔を突き合わせていて苦しいっていうメールがいっぱい来てるんですけど、もし突然ですよ、相手や自分が万が一コロっと死んじゃったら、どうします?
せっかく24時間一緒にいる時間をもらったのに、本当に愛し尽くしたのだろうか、っていう思いが後悔として残りますね。

後悔は、自分を苦しめ続けるものですから、そういうことも本当にドキドキしながら想像してみて、3割の違いの部分は聖域として丸ごと受け入れる。

7割も同じ価値観を持ててるんだから、その7割の部分でもっともっと気持ちよく自由に言いたいこと言って、楽しく共に生きて、3割ずつの聖域は敬意を払いながら愛し尽くすっていうことを考えてみると、まぁいまちょっとブチブチと愚痴がわきそうな気持が、消えていくのではないかなぁと思います。

世界中で心を捧げて、もう一度世界に平和が来るように祈って下さっている方々がたくさん、どんどん増えています。

もちろん私たちも祈っています。

一日も早い解決がもたらされることを更に祈りつつ、このチャンスだからこそ気づけること、学べること、または自分の魂を磨けることに向けて精進したいですね。

2020年4月25日(土)家族と過ごすメンバーのために

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ