ホームページのリニューアルのために写真撮影をしました。
アーサナを45ポーズくらい撮ったと思います。
サッチャダルマさんの厳命により、自分自身のサーダナとしてはアーサナ重視ではなく、タットワッシュッディやクリヤ、その他神道の秘法など、この10年はエネルギー的な鍛錬に重きを置いて一生懸命トレーニングをしています。
でも、アーサナは大好きですし、アーサナも毎日毎日発見があるので、とにかく面白くてしょうがないという気持ちで、取り組んできたんですね。
今回、撮影した写真をカメラの中の小さい画面で見せてもらっても、私自身の体としては、ものすごく完成度が上がっていることに自分でびっくりしました。
長座もできない体で始めたアーサナですから、呼吸をするのが精一杯で、アーサナを綺麗な形でやりたいなんてつゆほども思えなかったし、いつか綺麗なお手本を見せられるような体になれたらいいなぁと思う気持ちも、15年ぐらい前から消えてしまっていたからです。
健康維持のためにやるべきこととして、淡々と、けれど同じことをする時になぞるということは私の人生にはないので、毎日どこかに新しい改良点を見つけ続けてきました。
ただそうして取り組んできた結果、全体のアーサナの完成度が知らない間にこんなに上がっていたことにびっくりして、「あぁ、やっぱり何でも同じなのね」と思いました。
結局、見せたいとか、完成させたいとか、そういう欲が上達の邪魔をする。
それは人生も同じですけど、結果に対する強い執着が向上を阻むのだということを今回の撮影でも感じました。
雑巾ひとつ絞るのでも歯の磨き方ひとつでも、毎日新しいもっと良いやり方を発見しようとする気持ちが進化を生みます。今やるべきことを昨日より少しでもいいから向上させたいという気持ちが大事なのです。
その延長線上にアーサナの取り組みもありました。
昨日よりちょっとでいいから進歩したい、何か改良の余地があるのではないかという見方で自分の今やってることを点検して、改良点を必ず見つけて、それをちょっとずつですけど改良していく。
ほんとに小さいことですけど、そういうことの積み重ねが、積み上がって出てきたもののクオリティを結果的にものすごく上げている。
人生そのものですね。
悟りたいとか、できるようになりたいとか、結果ばかりに執着していると、今やるべきことに向けるエネルギーが邪魔されるぶん、全力投球ではなくなるのだと思います。
一方、そうやってなぞらないぞと心に決めて、1ミリでいいから進んでいたいと思いながら改良し続けていても、昨日と今日と変わった気がしない、進歩がないなぁと思うことは私にもよくあります。
でもそこで焦らず腐らず怠けず、ただ一生懸命また積み上げるためだけにひたすら本当に小さな努力を重ねていくことが、最終的には、素晴らしく豊かな人生へと自分を導く唯一の方法なのだと思います。
単純なアーサナの写真撮影でしたけど、そんなことをしみじみ思う写真になりました。
今回プロが撮って下さったそうした写真も、フェイスブックやホームページで私のメッセージと合わせて見て頂けるような形になると思うので、楽しみにしていて下さい。
ヨーガ教室主宰 紙やまさみ
2018年5月24日(木)夜のレッスンで