Point 3 深い呼吸で心を平和に!

あなたは今、どんな呼吸の仕方をしていますか?
心の平和と体の健康を掴むには、呼吸が鍵を握っているのです。

呼吸の浅い、深いって?

浅い呼吸と、深い呼吸・・・意識したことはありますか?

観察してみましょう

無意識に吸ったり吐いたりしていて、「どんな?」と聞かれても答えられる人はほとんどいませんね。
一度、自分の呼吸をじっくり観察してみましょう。

吸った息がどこまで下りていますか?
どれくらいの秒数で吸い、吐いていますか?
喉や胸のあたりで息が出たり入ったりしていませんか?

短い時間で吸ったり吐いたりしていたら、呼吸がとても浅くなっています。

深い呼吸とは?

ゆったり手足をのばして、ぬるめのお湯にゆっくり浸かっていて、ふと「あ~、い~い気持ち~」とふう~っと息を吐いている。その気持ち良さは格別ですね。そんな時は全身をゆるめて深い呼吸をしています。

深い呼吸=腹式呼吸、浅い呼吸=胸式呼吸、と誤解していませんか?
実は、胸式だけでも腹式だけでも駄目なんです。
胸式と腹式を自然に組み合わせ、両方をちゃんと使えていることが大切。

肺も横隔膜も全部使って、お腹の下のほうまでしっかり息を吸い込み、ゆっくり吐き出すのが深い呼吸です。

どうして呼吸が浅くなるの?

せっかちでイライラしやすかったり、ビクビク・ドキドキしていたり、強迫観念にとらわれている人は呼吸が浅くなりがちです。
肩が上がっていたり、胸をすぼめた猫背の人も呼吸が浅いですね。

心配したり、落ち込んだりすると、胸がすぼまり、前屈みで背中が丸くなります。
その姿勢では横隔膜がちゃんと動かないので、息が十分吸えません。
当然呼吸は短く、浅くなります。

たとえば、歌う時は長いフレーズも息継ぎなしで一息で歌えるので、深い呼吸ができていると思っている人でも、日常生活では浅い呼吸でセカセカしていることがあります。
気をつけましょう。

浅い呼吸はいけないの?

浅い呼吸は、いけません。全ての不調のもとです。
肉体面では、肺の機能低下や、全身に送られる酸素不足で内臓全般に汚れが溜まりやすくなります。
そのためどんどんスタミナがなくなって疲れやすくなり、体は悪いほうへ、悪いほうへと向かっていきます。

東洋医学において、肺と大腸は双子の兄弟のようなものです。
肺が完璧に機能しないと、大腸の機能も低下します。
大腸・小腸は治癒力や生命力をつかさどる大切な臓器です。
腸の働きが悪くなると、免疫力も下がります。

心の平和は呼吸が鍵を握っています。
深い呼吸ができると1秒間に感じ取れるものがとても深くなります。
集中力が上がるので、見えるものも聞こえるものもはっきり意識的にキャッチでき、いつも心に余裕が持てます。

呼吸は肉体に酸素を取り込むためのものですが、実は、宇宙のエネルギー*を体の中に取り込むものでもあります。
深い呼吸ができれば、細胞1つ1つに注がれるエネルギーの量が全く違ってきます。
呼吸が浅いと、エネルギーはほとんど取り込めません。
(エネルギーについては「Point 4エネルギーの通りを良くしてハッピーに!」を参照してください)

呼吸を深くするには?

では、呼吸を深くするには、どうしたらいいのでしょうか?

プラーナヤーマで呼吸の仕方を学ぶ

ヨーガで骨格を矯正すれば自動的に深い呼吸になりますが、これには時間がかかりますね。
手っ取り早く呼吸の仕方を学ぶにはプラーナヤーマ(呼吸法)が最適です。

初心者でもすぐできる「ビンの呼吸」や「ナディショダナ」などのプラーナヤーマで、意識的に深い呼吸ができるようになります。
初めのうちは、プラーナヤーマは退屈に感じるかもしれませんが、エネルギーを取り込んでパワフルに心身の治癒力を上げてくれるとても素晴らしい方法です。
(プラーナヤーマについては「Point 5 心身のバランスを整えてストレスに強くなる!」を参照してください)

日常でもすぐできる

ヨーガに頼らなくても、日常生活で深い呼吸をする方法はたくさんあります。
無意識な呼吸から意識的な呼吸へ切り替えましょう!
自分が今どんな呼吸をしているか意識するだけで、いつもより深い呼吸になります。

1日数回は深呼吸しましょう。
仕事に追われたり、緊張している時には深呼吸が救世主です。とても落ち着いて、切り替えや集中が上手にできるでしょう。

姿勢も重要です。
手を後ろで組んで伸ばし、胸を思いっきり開きます。
オフィスで疲れた時などストレッチ気分で行えば、自然に深い呼吸ができます。

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