ヨーガと祈り

あなたのために祈ってくれる人たちがいます。 「祈り」とは、神など人間を超える神聖なる存在に対して何かの実現を願うことです。 古くから世界各地で行われてきました。 全ての宗教に祈りの行為があります。ヨーガにも祈りがあります。 シャンティパットでも、さまざまな形で祈りを捧げています。

以下、紙や まさみの「祈り」への思いです。

BSYでのチャンティング体験

私がヨーガを学んだ学校の一つに、BSY(ビハール・スクール・オブ・ヨーガ)があります。 インドのカルカッタから電車で10時間くらい行った、ビハールという町にある学校です。

1995年の1月に阪神淡路大震災が起こったとき、私はボンベイのお友だちの家で震災のニュースを見て、その週にビハールに行きました。 ビハールの学校では、毎週土曜日にチャンティングという祈りの会をしています。 その会では、はじめに世界中から送られてきた祈願の手紙を読み上げるのです。

私が参加したその日、「日本の神戸というところで地震が起きました。被害に遭われた方々とそのご家族のために…」という祈りのメッセージが読み上げられました。

その場にいた日本人は私だけだったので、私は、自分の心の中だけで祈るつもりでしたので本当に驚きました。 どこかの国の誰かが書いてFAXで送って下さったんですね。遠い国、ビハールまで。

私は、幸運にも、その手紙を読み上げるのを実際に自分の耳で聞いて、読んでいる姿を目の当たりにすることができました。 でも、神戸にいる方々は誰1人知りませんよね。 インドで100人以上の方々が真剣に真心で遠く離れた日本・神戸の方々のために、心から祈りのマントラを唱えている事実を。

実は、世界には、こういうことはたくさんあります。日本の中でもそうです。 今、この瞬間にも、私たちのために祈ってくださる方々がどこかにいるのです。 それは、全身全霊を捧げた祈りです。 人には、それぞれ悩みがあったり、身体の調子が悪かったり、家庭の中に問題がある方もいるかもしれませんが、その祈りのおかげで、この程度で済んでいるのかもしれないのです。 少なくとも、そう信じて毎日を過ごすことが私たちにはできます。

あなたにも、困ったときに偶然助けられる出来事が起きて、「不思議だなぁ、何かに守られているような気がするなぁ」と、思った経験がありませんか? それを誰かがあなたのために祈ってくれたおかげかもしれないなぁと、思えるようになるといいですね。 自分でさえ、このくらい他人のために祈っているのだから、もしかしたら、世の中には、もっとすごいスケールで、命がけで私たちのことを祈ってくれる人がいるに違いないって想像できるとよいのです。 それを本当に信じられて、感謝が深まっていくと、あなたの祈りの力は、一段と強くなります。 想像力が豊かになって、愛が大きくなって、もっといろいろな人のことを本気で祈れるようになるからです。

満月のチャンティングから満月のハヴァンへ

このビハールでの体験を通して、祈りの大切さを実感し、帰国後、満月のチャンティングを始めました。

満月の前後に『満月のチャンティング』を行ってきました。 これは、自分の人生をよりよく生きたい、自分らしく生きたい、最終的には誰かのお役に立てるような自分自身の心と身体を作るために、魂を磨いていきたいというメンバーの集まりであり、特別な祈りの日です。

“マハムリトゥンジャヤ・マントラ” を唱えることで、祈りを確実に届けることができます。 インドで6千年ぐらい前から毎日欠かさずいろいろなところで唱えられているマントラです。 そのマントラの持つパワー、つまり言霊によって降りてくる宇宙のプラーナが、祈っている人自身にも降り注がれます。

私は、参加するメンバーに「自分のことは祈らないでください」とお伝えしています。 理由は、インドのビハールでの経験からです。自分のことは、知らないところで、誰かが祈っていてくれているからです。 こう信じることで、「愛されている自分」と、祈りの大切さを感じる瞬間が増えていきます。

唱え終えた部屋の中には、たくさんの光のエネルギーが満ちて、素直な明るい優しい心になれている自分を発見することができます。

2017年4月、BSY直伝の伝統的な火の儀式「ハヴァン」を授かりました。 ハヴァン(Havan)は、インドでは古代より、より良き人生を切り開くために行われてきた、数千年の歴史を持つヴェーダの火の儀式です。 薪にギーをかけ、香草をくべながら特別のマントラを唱えます。 心身の浄化、環境の浄化、発展・好転の大きな力となります。

満月のチャンティングは、現在、満月のハヴァンとして、さらにパワーアップして続いています。 どなたでもご参加いただけます。

Havan ハヴァン インドで古代より行われてきた、より良き人生を切り開くための、数千年の歴史を持つヴェーダの火

新月のキールタン

新月の前後には『新月のキールタン』を行っています。 キールタン(キルタン)とは、サンスクリット語の神様のお名前をメロディーに合わせて歌い上げ、讃えるインド版の讃美歌です。 シャンティパットでは、新月のキールタンとハヴァンをセットで行っています。​

Kirtan キールタン 毎月新月の日にインドの賛美歌を歌い、心身のバランスを整え、浄化する。

満月のハヴァンと新月のキールタン&ハヴァンは、どちらも“生きとし生けるものすべて”に愛と感謝の意を表す祈りの会です。 祈りのエネルギーがどれほど強いか ── 祈りのマントラを唄っているだけで、どんどん元気になっていくのが実感できます。

シャンティパットのメンバーだけでなく、広く一般の方々にも参加を呼び掛けています。 ご興味のある方は〈お問い合わせ〉ください。毎月の開催日程は〈お知らせ〉に掲載しています。

キールタン/ハヴァンの申し込み

【お願い】 シャンティパットでは、ハヴァンとキールタンを開催する会場に、インドのシバナンダマットへの募金箱を設置しています。ご協力をお願いいたします。

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