化学物質過敏症について

「治す!」という決意をした方を全力でサポート
化学物質過敏症は、さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ、現代の深刻な環境病。
紙や自身も発症しました ── そして克服!
もっとも重要なことは「自分で治す!」と決心すること。
あなたに「自分で治す!」という気持ちが目覚めたら、紙や まさみは全身全霊でサポートします。

誰もが発症する可能性がある「化学物質過敏症」

多くの種類の微量化学物質に反応して、さまざまな症状が出てくる病気で、英語で「Chemical Sensitivity=CS」と言います。
重症になると、仕事や家事ができない、学校へ行けないなど、通常の生活が営めなくなるほど深刻な「環境病」です。
私たちの生活は新建材や食品添加物、農薬などさまざまな化学物質に囲まれているため、多くの人が化学物質過敏症と自覚していないだけで、下記のようなさまざまな症状が出ている場合があります。
患者数は70万人、子どもも含めると100万人程度と推計されています(内山厳雄・京都大学大学院教授)。

症状は・・・せき、くしゃみ、鼻水、痰、のど・鼻の痛み、声枯れ、頭痛、吐き気、下痢、腹痛、微熱、目の周りのかゆみ、目の充血、まぶたの腫れ、めまい、目の中で強い光がチカチカする、背筋の悪寒、生あくび、急激な眠気、失神、だるさ、関節痛、動悸・息切れ、呼吸困難、不整脈、湿疹・かぶれ、発汗異常、手の指関節の皮膚が切れる、掌の皮がむける、指先が切れる、首の後ろに湿疹ができる、目覚めの悪さ。
さらに・・・落ち込み、イライラ、ヒステリー、うつ状態、不眠、キレる、集中力・思考力の低下、自殺願望等。

紙や まさみも発症しました

紙や自身も、化学物質過敏症を発症しました。
2008年5月の自宅のリフォームがきっかけでしたが、それ以前からも自覚症状はあったようです。
20代から続く頭痛や咳、原因不明の精神的な落ち込みなど、首筋の寒気などは、化学物質が原因でした。

しかし2008年5月以降は、寝込む、気絶するなど、尋常ではない体調不良が年末まで続きました。
知り合いに相談したところ「化学物質過敏症ではないか」とのアドバイスを受け、2009年1月に、北里研究所病院臨床環境医療センターの宮田先生に診断を受けたところ、典型的な化学物質過敏症であることがわかりました。

体質改善と胸式呼吸で克服

化学物質過敏症は完治した例もなく、反応する化学物質はどんどん増えていくとのことでしたが、体質改善のためにできる3つのアドバイスを、そよ風クリニックの宮田先生より受け、すべて実行しました。

【化学物質過敏症を克服する、3つの体質改善】

1. 避けるべきこと ストレス、外食、スプレー剤(殺虫剤、整髪料等)、抗菌グッズ、合成洗剤(シャンプー、石鹸を含む)、清涼飲料水、グレープフルーツ、もずく、ひじき、食品添加物・保存料、農薬使用の作物
2. 特に必要な栄養素 ビタミンC(アスコルビン酸 2g/日)、ビタミンB12、イモ(薩摩芋、ジャガイモ)、生姜、カロチン(人参、完熟トマト)、フラボノイド(大豆)、亜鉛(貝、ナッツ、小魚)、セレン(ナッツ、鬼胡桃、小魚)、マグネシウム(にがり)、グルタチオン(ブロッコー、ほうれん草)、ドコサヘキサエン酸(青魚;鰯、秋刀魚、さば等 *鯵は青魚に含まれない)
3. 日常的にやるべきこと 早寝早起き、日拝(朝の太陽を浴びる)、軽い運動で汗をかく、ぬるめの腰湯・足湯、腹式呼吸、ヨーガ

※宮田先生のそよ風クリニックは〈こちら〉。完全予約制です。

さらに、ヨーガでも胸式呼吸を取り入れました。
通常の生活では肺の3分の2しか使っていません。
通常ヨーガで行なう腹式呼吸に胸式呼吸を取り入れたことで、肺機能を100%活用できるようになり、化学物質の排出機能が高まりました。
これらを実践したことで、3ヶ月で症状が軽くなり、2009年年末には、完全に化学物質過敏症の症状がなくなりました。

「治す!」という決意をした方を全力でサポート

化学物質過敏症で苦しんでいる方にとって、もっとも重要なことは
「化学物質過敏症を治すと決心する」ことです。

それは、紙や自身が身をもって経験しています。
ヨーガの変化は、胸式呼吸を取り入れたことぐらいでしたが、ヨーガで化学物質過敏症を克服すると決めたことで、明確にヨーガの効果が変わっていきました。
心が目標に向かって動き出せば、体はついてきます。
心と体はつながっているのです。

あなたの中に、自分自身で治すという気持ちが目覚めたら、私ぐらいに元気になることができます。
逆に言えば、なんとなくやっていては治りません。
あなたが治りたいと本気で思ったら、私は全身全霊でサポートします。

ヨーガで化学物質を排出しながら予防

アメイジング・ヨーガは、長い呼吸で、血液に新鮮な酸素を送り、血液の質をあげて、血液の循環量を増やします。
血液に含まれる老廃物や不純物、汚れを出すことが可能になり、ある程度は化学物質を排出することができます。

しかし、現代社会は、推計で20万種類以上の化学物質が商業的に流通し、毎年1,000種類以上の新しい化学物質が市場に現れています(2017年版「環境白書」)。それらはあまりにも複雑化しており、それぞれの化学物質がどのように作用するか、科学的に完全には解明されていません。
そのため、化学物質を身の回りから極力なくすように、予防することが一番の対策です。

【避けたほうがよい化学物質】

場所 置いてはいけないもの このように変えましょう!
キッチン 食器用合成洗剤 ミヨシ石鹸*など石鹸成分だけのもの
レンジ用合成洗剤 重曹と酢と混ぜてペースト状にする
殺虫剤・ゴキブリ駆除剤 使用しない
トイレ 便器用合成洗剤 重曹と酢を混ぜてペースト状にする
芳香剤 オーガニックハーブ
消臭剤 竹炭
浴室 浴槽用合成洗剤 重曹と酢を混ぜてペースト状にする 水アカにはクエン酸
カビ取り用合成洗剤 重曹と酢を混ぜてペースト状にする
合成シャンプー ミヨシ石鹸など石鹸成分だけのものか、オーガニックシャンプー
合成石鹸・ボディシャンプー ミヨシ石鹸など石鹸成分だけのもの
入浴剤 S.O.D(抗酸化セラミック)または竹炭
洗面所 合成歯磨き粉 塩や竹塩、合成洗剤無添加の歯磨き粉
合成整髪料 オーガニック整髪料
洗濯用合成石鹸 洗濯機45L目安(ミヨシ石鹸など石鹸成分だけもの少量と重曹カップ1杯位)、またはセスキ炭酸ソーダ
洗濯用柔軟剤 使用しない
合成ハンドソープ 純粋な石鹸成分だけのもの
消毒薬 使用しない
うがい薬 ビワ葉エキス
タンス ナフタリンなどの合成防虫剤 竹炭、防虫効果のあるハーブなど
その他 抗菌スリッパ、カーペット、カーテン等 抗菌無しのものにするか、ユーカリスプレーで消臭し天日干ししてから使う
虫除けスプレー オーガニックハーブ原料のもの
香水 オーガニック原料のもの
ろうそく 蜜蝋
線香 無添加線香
蚊取り線香 無添加(除虫菊で作ったもの)
電気蚊取り 使用しない

ミヨシ石鹸製品がお近くで買えない場合は、楽天、amazonなどのインターネットでも購入できます。
*合成洗剤の入っていない歯磨き粉や防虫剤、ユーカリスプレーは、代々木近辺では「リマ新宿店」で購入できます。

【食べないほうがいいもの】

種 類 理 由
お菓子、レトルト/インスタント食品 乳化剤、保存料、ソルビトール等 食品添加物が入っている
清涼飲料水全般(お茶も含む) 乳化剤、原料に大量の農薬、保存料、着色料、香料を使用
米・野菜・果物・お茶 通常、一般的には農薬が大量に使用されている
養殖の魚 大量の抗生物質が投与されている
ファーストフード(弁当・惣菜含む) 保存料としてホルマリンが噴霧されている。大量の消毒薬もふりかけられている

ヒーリング・スペース「さゆらばな(紗侑良花)」の環境を整備

2011年10月には、神奈川県湯河原町に、ヨーガやダンスなどのスタジオとして、ヒーリング・スペース「さゆらばな(紗侑良花)」をオープンしました。
化学物質過敏症の方にも配慮した、気持ちのよいスペースです。

接着剤を全く使用せず、すべて国産材使用

一般的な工法では、施工性がよいというメリットで合板を多用することで接着剤の化学成分が揮発するリスクがありますが、「さゆらばな(紗侑良花)」は全く接着剤を使用せずに、日本の伝統的な組木のやり方と釘だけで建てました。
材木も全て国内産の杉とタモとぶなを使っています。

本漆喰の壁

通常の建物は、塩化ビニールなどの壁紙が多く、難燃材・発泡材・溶剤・防かび剤なども添加し、合成接着剤で接着していますが、「さゆらばな(紗侑良花)」では、壁は混じりけのない日本古来の本漆喰で仕上げました。
塗装はせず、壁紙も使用していません。

国産の栗の木のフローリングに、木蝋しあげ

フローリングには国産の栗の木を使っています。固くて丈夫で臭いもほとんどありません。
その上に木から抽出した木蝋を塗って仕上げています。さらにその上にS.O.D効果の高いアシスト理研S.O.DLIQUIDワックスをかけています。天井は国内産のぶなと杉を使い、無塗装で仕上げました。

このS.O.D LIQUIDワックスは床用ですが、化学物質過敏症を発症した後の 紙や まさみ にとっては、床に限らずさまざまな場面で無くてはならない必需品になりました。
というのも、日用雑貨から電化製品に到るまで、化学物質が使われていないものが殆ど存在しないので、やむをえず新しいものを買った場合、使えるようになるまで天日干しで数か月かかることもあります。
そこで、このS.O.D LIQUIDワックスを家電製品の本体やコード、リモコンなどに直接塗ります。
すると、数日で匂いが取れ、紙やでも使えるようになるのです。
車の内装のプラスティック部分やラッカー塗装仕上げの楽器の表面などにも塗ったらほとんど臭いが消えて使えるようになりました。

かびが発生しない再利用素材の断熱材

通常はグラスウールなどを使い、黒かびが発生しやすいリスクがありますが、「さゆらばな(紗侑良花)」ではペットボトルの再利用素材で作られた断熱材を使用しています。
かびが発生せず、臭いが全くありません。

快適な冷暖房システム

暖房は45畳全面に温水を循環させる床暖房装置をつけ、空気を汚さずに室内を温めることができます。
正面入り口には、北海道の極寒に耐えられる厚さ60mmの和胡桃の木で作った、断熱防音用ドアを使用し、天然の柿渋で塗装しました。
2面全体に窓がついており、天井に扇風機2台を設置しているため、夏の風通しも非常にスムーズです。
必要に応じてエアコン2台を使用できます。

無農薬綿のオーダーカーテン

無農薬の綿を手紡ぎで織った「和紡布(わぼうふ)」をオーダーカーテンにしています。
和紡布は殆どのアレルギーの方でも反応しない安全な布地で、臭いを吸収し、紫外線をかなりカットする効果もあります。
通常のカーテンには防炎遮光効果などを高めるためにさまざまな化学物質が使用されていますが、このカーテンは全く無添加
・自然のままの綿を使用していますので、かけただけでアトピーが改善した人も多いとのことです。
自然栽培綿(きなりの部屋)
和紡布(益久染織研究所)

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