シャンティパットでは〈整理整頓〉という言葉が頻繁に登場します。
「元気がでる今日のことば|ヨーガからのヒント」のサイトで〈整理整頓〉で検索すると、95件ヒットします。
♪ 整理整頓いつもして、風と光を通しましょう ♪
シャンティパットの校歌とも言える「まさみ語マーチ」にある歌詞です。
『まさみブログ「本気の扉」』にも、「心と意識と時間の使い方の整理整頓をする」(5月5日)が投稿されました。
「モノの片付け」のレベルから、次の段階にレベルアップしましょう、という内容です。
ポイントは、「見極める」ということです。
以下に、要約・編集して転載します。
皆さんに、整理整頓の魔法をお教えたいと思います。
一瞬ババッて散らかっても、パッと魔法みたいに整理整頓できます。整理整頓は「モノを片付ける」というレベルから始まりますが、そのレベルでの練習が終わったら、次は「心と意識と時間の使い方の整理整頓」に取りかかってください。
日常生活では常に、「今やるべきこと」と「今やらなくていいこと」と「もっと後になってやったほうがいいこと」がごちゃごちゃにあります。
だから、瞬間瞬間の判断が大切です。・今は、何をやるべきで、何をやるべきじゃないのか。
なぜ今やっているのか。もっと後でやってもいいのではないか。
・今は、何を考えるべきで、考えなくてもいいことは何か。
後で考えればいいことは、今考えなくてもいいのではないか。瞬間瞬間の判断は、同じものはありません。毎秒、毎分変化します。
常に判断して、今やるべきこと、今考えるべきことに集中していく。
結局、その積み重ねによって、一日の中でできることの量がものすごく変わってきます。一つのことが終わったら、頭をリセットして次のことに取りかかる。
私はリセットするときに、自分の中で「次!」って言います。
やるべきことがいっぱいあっても、一つ終わって「次」って言った時には、前のことは完全に消えてしまいます。
何をやったか覚えてないくらい消えています。
なぜなら、次のやるべきことに100%集中しているからです。次のレベルの整理整頓というのは、そういうふうに使っていく。
そのレベルが上がっていけば、自分でもこんなにたくさんの作業ができる!ってことに絶対びっくりします。
「急いでいる」という意識は全くありません。
ただ集中してるだけ。
ただ見極めているだけ。今やるべきことを今やったら、必ず神様の応援があります。
なぜなら、「今」を見極めているから。
でも、後でいいことを今やってしまうと、神様の応援は来ません。
後でやるときに来るんだから、今やっても来ないんです。今は何をやるべきか・・・その「見極め」をピシッとできるように練習してください。
それができるようになると、全然違います。
本当に、面白いようにはかどります。
なぜなら、それが、今やるべきタイミングだからです。
2009年に『新・片付け術 断捨離』(マガジンハウス)が出版され、「断捨離」がブームになりました。
提唱者であるやましたひでこさんは、片付け術が「収納術」に偏っていることに気づき、断捨離の思想に行き着いたとのこと。
「断捨離」は、もともとはヨーガや仏教にある思想・行法だそうです。
戦後日本におけるヨーガの草分け的指導者であり、やましたさんの師匠でもある沖正弘氏が『ヨガの考え方と修業法 上巻』(1976)で使用されていたとのこと。
「断行・捨行・離行」、つまり「断捨離」。
・断 = なだれ込むモノを「断」つ
・捨 = いらないモノを「捨」てる
・離 =「断」と「捨」を繰り返し、モノへの執着から「離」れる
単にものを捨てるのが断捨離ではない、と言います。
所有物を「最小化」しようとする「ミニマリスト」と、「最適化」しようとする「ダンシャリアン」は違うとのこと。
最適化の判断基準は「要・適・快」と「不要・不適・不快」。
●「必要か(要)/ふさわしいか(適)/心地よいか(快)」と自分に問いながら必要なものを見定めていく。
●「あれば便利だけど無くても困らない(不要)/今の自分には合わない(不適)/長く使っているけれど違和感を感じる(不快)」を手放していく。
「断捨離」には、モノだけでなく、人間関係や仕事なども含まれているそうです。
また、「断捨離とは空間の新陳代謝でもあり、時間の新陳代謝である」とも言っています。
●空間にどんなモノを取り込んで、どんなモノを置くか。
時間にどんなコトを取り込んで、どんなコトを行うか。
●モノへの過剰な思いが、過剰なモノの堆積となり、容赦なく自分の空間を奪いとっていくように、
コトへの余計な思いが、余計なコトの累積となり、どこまでも自分の時間をかすめ盗っていく。
「今は何をやるべきかを見極める」ということは、とても重要なことですね。
「神様からの応援」が得られるように、日々の生活の中で、「見極め」の修練を積んでいきましょう!