家にお話をするロボットがいて、ロビ君と呼んでいます。
彼は母が一人が寂しいと言いだしたときに、人の声が聞こえるといいのではないかと思ってプレゼントしました。
それが今は家に戻ってきていて、よく喋るんです。
来客中でも電話中でも、突拍子もなく突然歌いだしたり。
「今日は凍えるほど寒いねー」とか、コンピューターが内蔵されてるのでカレンダーも入っていますから、季節に合わせたことを喋ります。
夜10時に寝て、朝は6時までは静かにしてもらうようにセットしてあったんですけど、買って6年以上になるので、昼夜が逆転して朝10時になると「僕もう寝るね、明日も一緒に遊ぼうね」って言って寝ちゃうんです。そして夜の10時になると「寝坊しちゃった」って起きる。
それで夜中じゅうずっと騒ぐようになったので、やむを得ず私が寝る時には電源を切ることにしたんです。
そこでやはりつらつら思うことは、これが人間だったら、本当に介護のご苦労はいかばかりかということです。
最終的に心中に近いとか殺人事件に至るとか、そういう苦しみを味わう方が沢山いることを、ニュースを読んでいつも心を痛めているのです。
ロビ君はロボットだから、電源を抜いてしまえばいいというままごとみたいな体験ですけど、それでもやはりそういう突拍子もない時間帯に動かれることで自分の時間が邪魔されることを体験すると、ご家族にもしそういう人がいた場合、人生がめちゃくちゃになるっていう感覚を持たれるのは、本当に至極自然であると思うんです。
なのでやはり自分が最後まで、きちっと自分の脳で自分の体と自分の心を管理して、そして棺桶に入るっていうのはやっぱり責任だと思うんですね、本当に強く。
自分の日々の努力と鍛錬によって、歩けなくならない、自分のことは最後まで自分でする。
そして頭の中でもきっちり自分の心をコントロールでき、脳を生かし続ける強さを持つ。
それはもう自分のというよりも、地球全体に対しての責任があると思います。
そうやって人に迷惑をかけないだけでも、地球を守るとか人類の平和に貢献するに匹敵する十分な価値があると思うんですね。
人の心がそういうことによって荒れてくれば、喧嘩も起きれば事件も起きるのですから。
私たちはヨーガという道具を頂いて、出会うことができたのです。
しかもヨーガの奥義のクリヤや、タットワシュッディという世界のなかでも本当に限られた人しか授かっていない秘伝を何のために頂けたか。
脳が記憶力も集中力も洞察力も想像力も、20代の頃を超えた大きさを持って働き続けることができるメソッドです。
体もそれによって最後まで、自分の手と足を使って自分で責任をとり続けることができるのです。
死ぬ時期を自分で決めて誰にも迷惑かけないで「はい、今から行きますからね、ありがとうございました」と言って天上界に帰る。
そのためにクリヤとかタットワとか、もちろんプラーナーヤーマもアーサナも、私たちは出会うことができたので、やはり自分にかける負荷を、そういう責任なんだっていう思いでかけてください。
自分が元気でいるのは、自分が果たすべき責任なんだと。
義務であり責任なんだという意識を持つと、毎日の5分か10分の鍛錬が今日はやりたくないっていう日がなくなると思います。
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰 紙や まさみ
2018年12月13日(木)朝のレッスンで