クリヤヨーガのワークショップでは、四回を通して、積み上げるという事をテーマにお話しました。
積み上げるという意識が日常生活の中にあると、全く人生が変わってきますね。毎日同じ事をやるわけですから。
朝起きて顔を洗ってご飯を食べて、電車に乗って職場に行き、また帰りにはヨガに寄って、電車に乗ってお家に帰って、ご飯を食べて寝る。
毎日の行動というのはそんなには変わらないし、主婦だったら起きてごはんを作ってお弁当を作って、子供を送り出してとか。
その同じことを、一回ごとに上回るという意識を持って、毎日の生活のレベルで積み上げるという意識があると、本当にどんどん上手になるんですね。全ての事がです。
駅から家まで帰る道、歩く姿も上手になる。靴の脱ぎ方も上手になる。服の脱いだり着たりも上手になる。当然ですよ、一生のうちに何万回か何百万回か服を脱いで着るわけですから。
料理もです。味噌汁をつくるとか、お湯を沸かすとか、何でもですけれど、同じ事をやっている時に同じやり方をしていれば、それは積み上がらないんですね。
同じ事を二度と同じレベルでしないという意識が強く心の中にあると、必ず発見があるんです。
なぜなら、昨日より上手になるためにどうしたらよいか、という視点が常にあるからです。
アーサナも一緒なんですね。同じポーズが順繰りに回ってきますけど、前にやった時よりも上回ったやり方とはどういうことか。
今日の一呼吸目から二呼吸目はもっと上手くなって、六呼吸目では六倍積み上がっていなければおかしい。
そういう視点を持てると、本当に限界がないんだなということがわかります。
時間の使い方、物の見え方、感じ方、全てにおいて。
この積み上げるっていう意識をとにかく練習するとよいと思います。
ありとあらゆることです、仕事だけじゃないんです。
顔の洗い方ひとつ、お掃除の仕方ひとつ、トイレのフラッシュのやり方にさえも、積み上げるという意識は働くはずなんですね。
それによって、本当に見違えるような存在感と輝きと、楽しいことに時間を一杯使えるような、時間が余るという感覚を持つことができます。
あれっ?もう終わっちゃったの?という速度でものごとを終えられるような。
自然にいろいろなことが素早く終わるようになるというのも、この積み上げるという意識なんですね。
これは皆さんに練習して頂きたい、必須事項です。
その意識があるかないかで、全く別の人生になるということを味わったら、味わった感覚をぜひ私にフィードバックしてください。
本当に面白いですから。
ヨーガ教室主宰 紙や まさみ
2018年9月17日(月)朝のレッスンで