アレサのゴスペルが教えてくれること

レッスンがお休みの期間中に、ずっと見たかった映画「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」っていうドキュメンタリーをやっと観ることができました。

これは1970年代に撮られた映画なんですけど、その当時カチンコっていうのをやらずに撮ったので、音声と映像がどうしても合わない技術的なトラブルで、50年間未完のまま放置されていたものなんですね。

音声はアルバムになって発売されたらしいんですけど、私は映像が観たかったので。

数年前に劇場で公開されて、家で観られるように早くDVDにならないかなと心待ちにしていたものです。それをやっと観ることができました。

撮影した当時、アレサ・フランクリンは20枚以上のアルバムを出していて、全部がヒットチャート1位を取るようなすごいスターになっていたんですけど、彼女がどうしても教会でゴスペルを歌ってライブで撮りたいと。彼女自身が望んだドキュメンタリーなんですね。

それを観ていると、まさにキールタンの原型というのはこれなんだなってとても感動しました。

コール&レスポンスっていう形も、コーラスとアレサという形でまさにキールタンですし、神様を呼ぶためだけに歌うっていうこと。

そこにはアレサの存在が消えるんですね。

すごい迫力で存在してるんだけど、我がまったくないっていう状態がこういう姿なのかなぁと思いました。

コーラスで返す人も、心の底から神様に語り掛ける歓喜が湧き溢れて、どうにも止まらない感じで歌うんですね。

その掛け合いがまぁ素晴らしくって、キールタンっていうのはこういう形が原型であり、最終目的なんだなぁっていうことを、しみじみ教えていただいたっていうか、感動と共に感じましたね。

これからのシャンティパットの、キールタンの目指すべき方向性っていうのも、とてもはっきりとわかりましたし、私はこれをやりたいんだと。

サッチャダルマさんが「世界一のキールタンにするのよ」っておっしゃった意味はここなんだな、っていうのがしみじみよくわかりました。

ぜひみなさん、また忙しい日々になってるとは思いますけど、何かのチャンスに時間を作ってご覧ください。

キールタンに臨む時、コール側でもレスポンス側でも同じです。

本当に我が消えた時に、神様がこういうふうに降りてきて下さるというのを映像で疑似体験できれば、自分が参加した時も、我を消すってことがどういうことか、求め続けることができるのではないかなと思います。

2022年2月13日(日)朝のレッスンで

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ