「無意識の瞬間がない。気づき続けている」のがヨーガです。

10月20日配信の「まさみブログ『本気の扉』」に、「気づき続けることで積み上げる」というお話が投稿されています。

ヨーガの教えは、全ての瞬間が意識的であることです。
無意識の瞬間がないっていうのがヨーガなんです。気づき続けるっていうのがヨーガなんです。
自分の話していることを自分が聞いている、目で見てるものはちゃんと意識に伝達されてる。常に意識が覚醒しているからこそ、人生が積み上がるんです。

「観察」「気づき」という言葉は、ヨーガを修練する私たちにとっては、大変重要なキーワードですね。
『元気がでる今日のことば|ヨーガからのヒント』のサイトで、「気づき」もしくは「気付き」で検索すると、合わせて268件の記事がヒットします。
検索結果は〈こちら〉。例えば:

「心が動く前の気配に気づきましょう」(2018/5/15)
心の動きの「気配」に気づく。動いた後ではなく、心が動きそうになったその気配をキャッチする。そのためのセンサーを磨くために、ヨーガのレッスンがあります。アーサナも、単にシェイプされた体をつくるだけではありません。センサーを磨くための方法であり、奥が深いんです。

「気づき続けて、無意識の思考を破る」(2016/7/26)
過去の習慣と判断で自分が動いているのを止めるための大事なポイントは、「気づく」ことです。自分が今していること、今考えていること、今話していることに気づけば、癖は治せます。無意識のままでは、その思考回路を破ることはできません。

また「観察」で検索すると、217件ヒットします。
検索結果は〈こちら〉。例えば:

「事実と感情を分けて、観察し続ける」(2019/11/17)
意識を覚醒させて観察する。事実と感情を分けて見続けることが大事です。感情で反応すると、事実は見えずに歪んでしまいます。事実は何か?ということ。その上で、自分の感情がどうなっているかに気づけば、もう感情に振り回されることはなくなります。感情は消えるんです。

「準備運動は自分を観察するチャンス」(2017/4/14)
私の決める準備運動は、どれも回数が多いです。それは、運動の回数が多いと、もう一人の自分が、自分の心の動き、筋肉の動きを観察する回数も多くなるからです。回数が多ければ多いほど、自分を観察するチャンスも多くなるからです。


ところで、『脳と瞑想』という本の中に、「観察する」ことと脳の働く部位について、興味深いことが書かれていました。
この本によると、「観察する」という働きは、頭頂葉系の楔前部(プレクネウス)という部位を使っているとのことです。この部位には、脳の中で最も繊維が集まっているそうです。最大に繊維が集まっているということは、最大に情報が集まっているとのこと。だから、いちばん上から情報を俯瞰できる。あるがままの受容、包括的な把握が可能になる。
「観察」という、「ただあるものを見ているだけ」という受動的な行為は、実はものすごく大量の情報を扱っている。脳で最も情報が集まる場所を使っているとのことです。
さらに面白いのは、アルツハイマーになり始めると、脳機能のうちのプレクネウスから弱っていくとのこと。ということは、逆に「観察」を続けることで、アルツハイマーの予防にもなるわけです。
『脳と瞑想 〜最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学』プラユキ・ナラテボー 、篠浦伸禎(サンガ新書)参照:pp.76-77

観察すること、気づくことの大切さがよくわかります。
ヨーガのレッスン中だけでなく、日常生活を通して、観察や気づきを習慣にしていきたいですね。