前回、宮古島で、ヨーガニドラのセッションをしたお話をしました。
ヨーガニドラの実習で、大事なのはサンカルパの決め方です。
サンカルパは、自分のなかの決意です。
例えば、「病気を治します」「元気になります」「眠れるようになります」など。なりたい自分の姿を描きます。
ヨーガに出会っていなかったりヨーガ歴の浅い人は、サンカルパの決め方がわからないようです。
「眠れないのを改善します」みたいなネガティブな表現では、ダメなんです。「改善します」が肯定文なので一見良いように思うかもしれませんが、「眠れない」という否定語を使わない肯定文でなければ、効果が出ません。
私がわざと「タバコは吸わないようにしたいです」と言って、それをポジティブな言い方にするとどう言いますか? というようなやり取りを通して、サンカルパの決め方の学習をしました。
そのサンカルパの決め方の、肯定文に書き換えるというレスポンスの練習だけで、参加している方の顔つきがどんどん変わってきました。
「遅刻しない」とか「部屋を散らかさない」という言い方は全部バツです。
「整理整頓が大好きになります」「時間より5分前には必ず到着します」という言い方にどんどん変えていくんですね。
それで最終的に、参加者の方にサンカルパを決めていただきました。
日常生活で、いかにネガティブな言葉が自分のなかに溢れているかということを、ご自身で気付かれたようです。自分の口癖にも気付かれたようです。
皆さんはもうヨーガ歴は長いですけど、もう一度新たに令和2年に向けて、ヨーガニドラ実習時のサンカルパを再確認し、日常の全てを自分が決めているという意識を大事にしましょう。
「こうなる」「こうする」 と決める。
「こうだったらいいなぁ」とか「できたらいいなぁ」と言ってるうちは、できるようにはなりません。できる日は絶対に来ない。
自分が「こうなる!こうする!こう出来る!」と決めたことしか、脳ができるような材料を、自分のなかに見つけようとしないからです。
「できたらいいなぁ」だったら、「できなくてもいいんだね」って、できない材料をどんどん脳が自分に送ってくる。
それで頭のなかができない材料で一杯になって、できたらいいなぁと思ったけどやっぱりできなかったということばっかりが、人生に起きてきます。
それはもう根本的にダメです。その決め方が間違っている。
できると決める、やると決める、こうなると決める。
じゃあそのためにどうしたらいいか、が大事ですね。
一度には跳べないから、五段飛びで行ける人もいれば、百段かかる人もいる。
自分が百段かかるタイプだと思えば、本当に地道な百段をちょっとずつ登って行くしかないし、自分は五段飛びで一気に行けるタイプって思えば、思い切って冒険とチャレンジで五段飛びすればいい。
自分はどういうタイプかということを、客観的に知り続けることが、役に立ってくるんですね。
そろそろ年末レポートの課題を考え始めているので、皆さんも自分のなかで総括をして、よしっ!と決めてください。
時間をかけて自分をよく観察して、それで自分のサンカルパという決意を揺るぎないものに決めていただけると良いと思います。
2019年11月23日(土)朝のレッスンで
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ