知らず知らずのうちに、ありのままの自分でいられることが当たり前になる訓練法はたくさんありますけど、その中のひとつに、アンタールマウナという瞑想法があります。
これは瞑想法ですが、実は瞑想ではなく実際は起きてる時間、目が覚めて寝るまでの間ずーっと続けるのが、アンタールマウナなんですね。
先週末のワークショップで、細かく詳しく説明したのですけれど、別にこれはワークショップに出ないと覚えられないことじゃなく、本当に簡単なことで、ただずっと実況中継が続いているっていうだけなんです。
起きてから、自分のやっていることに集中して、その事実をずーっと実況中継しているもう一人の自分がいるということなんです。
ただ、事実を実況中継するだけでいいんです。
いいとか悪いとかもないですし、好きとか嫌いとかも、気持ちいいとか気持ちよくないもなくって、淡々と実況中継をずーっとし続ける。
その訓練が進んでくると、気がついた時には、特に意識をしなくても、ありのままの状態でいることが、一番自分にとって心地よく自然で、企みというものも一切なく、かといってそれが野放しかというと野放しではないんです。そこがアンタールマウナの素晴らしさなんですね。
でも、これはやっていかないと分からないことです。
取りかかる一番簡単な方法はですね、クラスの前に必ず呼吸と体と感情とエネルギーについての実況中継をして下さいって言いますね、三分間ぐらい。まずとりあえずは呼吸にフォーカスして、一週間は呼吸だけを実況中継をするというやり方をします。
それが当たり前になると、自分がしている呼吸についての意識が、常にあるようになるんですね。よっぽどのことがない限り。
呼吸が意識的にできるのであれば、自分の感情の事実を捕まえるのは、とても簡単なことなんです。
呼吸と感情ってセットですから。
一息十秒吐く時は、呼吸と刺激の場所という集中をしていると思いますけど、レッスンが終わっても、それくらいの集中力で、普通にお話してる、お食事してる、勉強してる、仕事してる、誰かと会ってご挨拶している、っていうときに、もう一人の自分が自分の呼吸について実況中継ができるようになってください。
とても面白いですよ。呼吸だけの実況中継なのに、本当にいろんなことが見えてきます。
自分の心の中にあるものが、手に取るようにわかってきます。
呼吸の実況中継の訓練を終えたら、今度は、喋りながら自分の言葉を聞きつつ、なおかつ心の中に湧いてくる感情をひとつずつ実況中継する。どんな時もです。
これは非常に深い世界まで気づきが得られるので、呼吸の実況中継よりは難しいです。
それでもやり続けると、できる時とできない時があるかも知れませんけど、取りかかれば、段々段々自分が他人になってくる。そこが鍵ですから。
とりあえずは、呼吸の実況中継から、今すぐ始めてみて下さい。
それで面白い発見や気付きがあったら、ぜひ私にフィードバックして下さい。
2021年11月10日(水)
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ