今年は丁度クリスマスイブに、森下洋子さんの舞踏生活70周年記念公演で「くるみ割り人形が」上演されました。
森下洋子さんのダンサーとしての舞踏生活70周年ということで、心からのお祝いと尊敬と憧れをもって見に行きました。
本当に素晴らしかったです。
クララは10歳の役で、ストーリーもリニューアルされていましたけど、10歳のクララの妖精のような純粋さ穢れのない可憐な、何とも言えない美しさ恥じらいとか喜びとか全てが踊りで表現されていて。
今年73歳の森下洋子さんが、10歳のクララのそういうあどけなさとか健気さとか純粋さを表現しているんだなぁと思いながら見ていると、人間の肉体というのはやはり精神が引っ張っていくものであるという印象を強く受けました。
本当に美しいし、軽やかで更にきれいに可愛らしくなっていました。
そこには森下さんの、たくさんのファンの応援に応えたいという思いがあり、今年は松山バレエ団を創った方が亡くなられたんですけど、先人の思いを後へつなぎ続けていかなければならないという責任感と信念と、そして芸術は全ての人に喜びと幸せを与えるものであるというお考え、彼女の肉体鍛錬というもの、それからバレエを通して磨き続けていらっしゃる精神性というもののすべてが感じられました。
二時間半の公演でしたが、夢の世界に連れて行っていただいた気がしています。
同時に、現実的な上で彼女の踊りと筋肉というものを見ていて感じたことは、限界はないっていうことですね。
きっと75周年も、もしかしたら80周年も踊られているのではないかという整えられた体というのを拝見しました。
ものすごい勇気と、またやる気をもらいましたね。
私の方が若いですから。もちろん。その分まだまだ伸びしろがあるということですし、私も最近トレーニングの仕方を少し変えてみているんですが、そしたら今までよりももっともっと、ものすごく体が使いやすくなってきているのを感じています。
だからカレンダーの年齢というのは、本当に全く関係ないんだなと。
やはり自分の中のどうありたいかという、なりたいと思う強い気持ちとなりたい具体的な映像を描くこと。
そこからどのように訓練するか、しっかり現実を踏まえた上で正しいやり方さえ見つけていけば、どこまででも思い通りに動いてくれるのが体です。
体がそうなるということは、やはり心も同じように、今まで使われてなかった部分が整えられて使えるようになってくるんだな、っていうのも実感として感じています。
私にとっては最高のクリスマスイブでした。
2021年12月26日(日)朝のレッスンで
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ