習修と離欲によって心を統御する

引き続き、「バガヴァッド・ギーター」からご紹介します。

アルジュナよ、人の心は決して落ち着かず困難に支配されようとしている。しかしアビヤーサ(習修)とヴァイラーギャ(離欲)によってそれを統御できるのだ。

【解説】
人の心は、生来不安定でまたその統御も困難である。

しかしそれを統御するには、二つの方法「習修」と「離欲」がある。

快楽の対象から、心と感覚器官を切り離すヴァイラーギャ(離欲)、自分の内面に心をしっかり向け、そしてそこに留まらせるアビヤーサ(習修)、この二つの方法を同時に行うのだ。

習修なしの離欲、離欲なしの習修を行うことはできない。

心は内界において、ある喜びに会う時だけ外界の対象から離れる。

同時に、外界の事象から心を引き離すことなしに、人は内面の喜びを経験することは不可能であろう。

パタンジャリもヨーガ哲学の中で言っている。

習修と離欲によって心を統御せよ、と。 

「バガヴァッド・ギーター」より「感覚器官と心と叡智」

2022年8月25日(木)朝のレッスンで

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ