誰かの役に立つために生まれてきたという思い

昨日たまたま目に留まった自動販売機に「この自販機は、災害時には無料になります」と張り紙があったんですね。

私があまり外出をしないから知らないだけなのかもしれませんけれど、そういう張り紙をしている販売機を初めて見たので、わーって思って、びっくりっというか、感動と言うか。えー、そうなんだ! って。

本当に万が一のことがあった時に、いつでも誰でも災害に備えて準備できているわけではないので、飲み物がない、水がないという時に、その自動販売機が無料で飲み物を欲しい人に与えてくれるというのは、すごいことだなと思いました。

想像力も素晴らしいし、すごいなというのと同時に、そういうことを常に考えていかないといけないなとも思ったりしたんです。

以前見た動画で、お引越しの荷物を運ぼうとしている実験で、道を歩いてくる人に「すいません。時給を払いますから、これ手伝ってもらえますか?」というと、ほとんどの人が断るんですね。「いや、ちょっと忙しいんで」と、100%断るんです。

だけど同じ状況を「すいません。人手がなくて、本当に困っているんです。手伝ってもらえませんか?」というと、6割の人が手伝うんです。

日本でもアメリカでも、同じ実験をして、同じような結果が出たっていう、番組だか動画だか見たことを、その時に思い出したんですね。

人間って生まれた時から、本当に誰かの役に立ちたい、っていうのが神様がくださった一番根っこのところにあるものだと思うんですけれど、お金を貰って手伝えば、それは自分が役に立ったという気持ちになれない。

でも、本当に困ってるから手伝ってほしいと言われて無償でお手伝いした時は、いいことをした、誰かの役に立った、という気持ちを味わえるから人が動くんですね。

この自販機を見た時に、その動画を思い出したりして、なんか一人でニコニコしました。

人間同士は、いろんな我の強さによってトラブルももちろんありますけれど、本当に本当の根っこのところでは、やっぱり神様が作ってくださった、誰かの役に立つために生まれてきたという思いを、世界中の全ての人がみんな持っているんだなって。

それをいかに、自分の中で大事に見つけて、具体的な行動を実践していくかが、やはり人生の分かれ道になると思いました。

そんな自販機がたくさんあるかどうか知りませんが、昨日はそれを見たお陰で、ずっとほんわかと心の中がとても温かい時間を過ごすことができました。

2021年7月7日(水)朝のレッスンで

アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ