自分が決めた目標というものがありますね。
人生の最大の目標である、目指す星と呼んでいるものもあります。
けれど日常生活の中での様々な細かいことにも、いちいち目標を決めることがとても重要な大前提です。
料理にしても、もちろんヨーガにしても、仕事にしても。
今日の自分がその目標に対してまだできていないことを「なぜできないんだ」「どうしたらできるようになるんだ」という不満というか、自分に対する問いかけが常にある人は、確実にその目標をものすごく速いスピードで達成していきます。
ひとつクリアできれば、また次の目標を自分の中で決めていくことができて、知らない間にどんどんどんどん能力もキャパシティーもすべて大きくなって進化していきます。
けれどいつもなんとなく「あぁ、今日もこのくらいでいいや」「できたできた」と思っていれば、もうその先への探求や自分に対する叱咤というものがないので、ずっとなんとなくこれでいいんじゃないというぬるま湯の人生を歩んで行くわけですね。
それはどっちがよいとか悪いとか言えませんけれど、私は日々進化ということが大好きで、自分の中にはいつもいろんなことに対して、なんでできないんだろうという気持ちが常にあります。
いまだにできないことがたくさんありますが、それに対していつか絶対にできるようになると決めていて、できている人をじっと観察しながら何かヒントを貰えないか、盗めないかなという目で見ています。
これはアーサナも同じです。
ヨーガは競争でもないし、形を求めるものでもないんですけれど、完成ポーズができた時に一番効果が高いというものを6000年前のいろんな賢者たちが、内臓や筋肉やエネルギーを全部透視で見ながら作って下さったものなので、いつかは完成ポーズができるようになりたいと決めることが大事です。
そして、できない時になぜできないか、それは筋肉の使い方の間違いもあれば骨格の固さや歪みもあれば、力を入れてはいけない所や抜くべき所に力が入っていたり、縮めてギュッと負荷を掛けなければいけない所が緩んでいたりと、いろんな原因があります。
自分が完成ポーズに程遠いと思えば、いつか絶対にできるようになると決めて、どうしたらできるだろうという気持ちで一息を10秒吐いていくと、一呼吸目より六呼吸目は確実に完成ポーズに近づいています。
そういう意識がはっきりあると、次第に脳が勝手に常に答えを見つけ出そうと動いてくれるようになるのだそうです。
脳みそがすごいなと思うことなんですけれど、その目標に対してなぜできない、まだできないと思っている気持ちが顕在意識にあると、潜在意識のアンテナがとても遠くまで広がって情報を連れてきて、ある時ふっとできるようになるヒントを教えてくれる。
そうなってくると面白いように、決めたことがクリアできる日がくるんですね。
そしてどんどんどんどん目標設定が高くなるので、人生が何をやっても楽しい時が必ず来ます。
そのためにまずは、自分の日常の中の全てに小さい目標を決めることですね。
人参の千切りを1ミリにするとか。どんなこともですね。お洗濯の仕方も。ドアの開け方締め方も、自分が最高に美しいと思うことを自分の目標として決めることが進歩の秘訣です。
「五つの天使が微笑んで vol.7 1応援される人になる」より
アメイジング・ヨーガ教室
シャンティパット主宰
紙や まさみ